出力装置鮭

観たもの読んだものの感想しかない

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

架空感想文 8冊目『ランゲルハンス島に行ってみた』

『ランゲルハンス島に行ってみた』(たまごプープ 著) 人間関係を計る基準として、「沈黙に耐えられるかどうか」は広く知られた判断材料である。 私自身は沈黙が苦手なので、沈黙に耐えられるようになれば仲の良い友人になったと、勝手に思っている。 どれく…

架空感想文 7冊目『人生は畢竟死への道標』

『人生は畢竟死への道標』(嶽岡 夜途 著) 後悔の少ない私の人生でも、後悔がないわけではない。 最も大きな後悔は、高校生になるまで詩を軽視していたことだ。 授業で習う詩は、修辞法と作者と読解ポイントだけ理解しておけばテスト勉強の必要性は皆無だ。い…

架空感想文 6冊目『明日の天気を教えてください』

『明日の天気を教えてください』(前島 さとる 著) いま何時ですか? そう訊かれたとき、あなたは時刻をどうやって確認するだろうか。 おそらく、ほとんどの人が携帯やPCの時計・腕時計・部屋の時計のいずれかで確認するだろう。 しかし、実はそれ以外にも時…

架空感想文 5冊目『朝日に照らされた1足のスニーカーへ、私より』

『朝日に照らされた1足のスニーカーへ、私より』(ニナ・サンザ 著) タイトル付けは難しい。 『赤光』や『檸檬』のような熟語タイトルは格好いいけど読みにくそうで、昨今のライトノベルのような説明的長文タイトルはある種のとっつきにくさがある。 だが、…

架空感想文 4冊目『医学の落とし穴』

『医学の落とし穴』(佐々木 伸弥 著) つい先日、こと座流星群が夜空を駆け巡ったらしい。 そういえば、ここ最近「あつまれ どうぶつの森」でフーコにやたらと遭遇していた気もする。 偶然だと思っていたが、もしやこの天体ショーをわざわざこんな離島まで見…

架空感想文 3冊目『ネモフィラの咲く頃』

『ネモフィラの咲く頃』(梶本 三治 著) 人生の最期に添える花は何が良いだろう。 私の一番好きな花は向日葵で、特別な花はカラーだ。 どちらも春夏の花だからか、見ているだけで明るい気持ちになる。 いざ考えると迷ってしまうが、私は最期には向日葵を選び…

架空感想文 2冊目『マリちゃんはプリンを食べない』

『マリちゃんはプリンを食べない』(内田 麻里子 著) 小学校の同級生に、少し不思議な変わった子がいた。 あまり関わりはなかったが、野草観察の時間にタンポポの束を私のところに持ってきて、「春って、広がれば広がるほどやわらかいんだね」とそのタンポポ…

架空感想文 1冊目『足の裏が伸びない』

Q:架空感想文とは? A:架空の本のタイトルをもらい、勝手に内容を想像しながら感想文を書く遊びである。 ※書名・作者名・内容、挙句の果てに今回は感想文の書き手もすべて妄想です 『足の裏が伸びない』(苗田ハイチ 著) 少し前に自宅でペペロンチーノを作…